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耳が聞こえにくい時の対処法

耳はとってもデリケート。
ふとしたことで聞こえにくくなることがあります。
いざ不調になると不安になる耳ですが、まずは原因を洗い出してみましょう。
 

◆どんな原因があるの?

いくつか原因が考えられます。
当てはまるものをクリックしてみてください。

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  1. 耳元で大きな音を聞いた
  2. ・コンサートや、ヘッドフォン、イヤフォンなどで大音量の音を聴いた。
    ・花火などの破裂音、爆発音を聞いた。

  3. 耳に水や異物が入った
  4. ・水泳やお風呂のあとに水が抜けない。
    ・小さな虫やその他の異物が入った。

  5. 急な気圧の変化があった
  6. ・飛行機の離着陸時や高層エレベーターに乗った。
    ・スキューバダイビング、登山などをした。

  7. 耳への衝撃
  8. ・耳を何かにぶつけた。
    ・耳を強くたたかれた。
    ・耳かきなどで耳の穴を強く突いた。

  9. ストレスが溜まっている
  10. ・精神的、あるいは身体的ストレスがたまっている。
    ・睡眠不足や騒音に悩まされている。

  11. 特定の薬の服用
  12. ・結核、リウマチの治療薬や利尿薬、抗がん剤を服用している。

  13. 年々聞こえにくい
  14. ・人の話(特に女性や子ども)を聞き返すことが多くなった。
    ・小声で話されると何を言っているのかわからない。
    ・テレビの音が大きいと注意されることがよくある。



     

  1. 耳元で大きな音を聴いた
  2. ・大きな音を耳元で聴いた直後、耳が聞こえにくくなったり詰まった感覚になることがあります。
    連続した騒音がある環境に長時間いることでも、同じく難聴の症状があらわれます。

    ・これは内耳(ないじ)の蝸牛(かぎゅう)の感覚細胞が損傷を受けて起こるもの。早期に治療を受ければ改善することもあります。
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    <予防方法>
    難聴はいったん起こってしまうと治りにくいため、日頃から大きな音には気をつけましょう。

    ・ヘッドフォン・イヤフォンは、外に音がもれるほどの音量で聞かない。

    ・耳鳴りや耳が詰まった感じがしたら、すぐに耳を休ませる。
    耳を休ませても治らない場合は、早めに医師に相談を。

    ・末梢神経の修復を助けるビタミンB12を積極的にとるようにしましょう
    (レバー、あさり、しじみ、さんまなど)。
    市販のビタミン剤を活用することも一つの方法です。
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  3. 耳に水や異物が入った
  4. ・健康な耳であれば、水が入っても問題ありません。綿棒などでこすると外耳炎の原因となるため、避けてください。

    ・ゴミや小さな虫が入ると耳が聞こえ辛くなることがありますが、取り除けばすぐに治ります。
    虫の場合は、下記の方法ですみやかに対処してください。

    ・また、耳あかが溜まったままになると、外耳道(がいじどう)が塞がってしまいます。これによって耳が詰まったような感覚になり、音が聞こえにくくなることがあります。

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    <対処方法>
    特にお子さまの場合、何が入ったのかを確かめてから対処しましょう。

    ・固形物が入った
    「異物が入った方の耳」を下に向け、耳を後ろ上方に引っ張りながら、反対側の側頭部を軽く叩いてみる。

    ・水などの液体が入った
    ・「液体の入った方の耳」を下に向け、片足立ちで数回跳ぶ。(小さい子の場合は、親がだっこして軽くやってみる)
    ・「液体の入った方の耳」を下向きにし、しっかり指で栓をした後パッと離す。
    ・耳の後ろ側(耳介)を、後ろ斜め上方に引っ張ったままゆっくりと頭を傾ける。

    ・ハエや蚊など、小さな虫が入った
    まわりを暗くして、懐中電灯の光を耳の穴に当てる(虫が光をめがけて飛び出してくることがある)。
    あるいは、ベビーオイルを数滴垂らして、その脂に浮かんだら、綿棒で静かに取り除く。取れない場合はすぐに耳鼻科へ。

    ※対処できない場合は耳鼻科へ。
    特に虫が耳に入ると、羽や足などで耳を傷付けることがあり、鼓膜が破れる恐れもあります。

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  5. 急な気圧の変化があった
  6. ・耳の中は、通常は外と同じ気圧に保たれています。しかし、急激に外の気圧が変化すると、耳がその変化についていけず体の内外に気圧差が生じます。
    この気圧差によって鼓膜が内側に押し出されることで、痛みやキーンという耳鳴り、少しの間聞こえなくなるなどの違和感を生じることもあります。

    ・特に飛行機でおこりやすいものを航空中耳炎と呼びます。
    一般には、上昇時より下降時のほうが発症しやすいといわれています。

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    <予防方法>
    ・上昇中下降中にチューインガムを噛んで唾液を出すとよい。
    ・鼻アレルギーのときに使用する局所ステロイドの点鼻も効果があるといわれている。

    <対処方法>
    ・唾液を飲み込む。うまくいかないときは鼻をつまんで唾液を飲む(より大きな圧力がかかり耳管が開く)。

    ※痛みが強い場合、違和感が取れない場合は耳鼻科へ。
    鼓膜が強く引っぱられ鼓膜に出血することもあるそうです。
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  7. 耳への衝撃
  8. このような時に急に耳が聞こえにくくなった場合、鼓膜を損傷している可能性があります。
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    <対処方法>

    痛みをともなう時は特に、すみやかに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

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  9. ストレス
  10. ・ストレスが長く続くと、自律神経が乱れて難聴が起こりやすくなります。
    同時に耳鳴りやめまいが起こる人もいます。これらがストレスとなり、さらに症状が進むという悪循環に陥ることもあります。

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    <対処方法>

    ・自分に合ったストレス発散法をいくつか確保し、こまめに解消をしましょう。

    ・末梢神経の修復を助けるビタミンB12を積極的にとるようにしましょう
    (レバー、あさり、しじみ、さんまなど)。
    市販のビタミン剤を活用することも一つの方法です。

    ・早期の段階で適切な治療を受けていれば、失った聴力が元にもどってくる可能性もあります。
    すみやかに耳鼻咽喉科に行きましょう。
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  11. 特定の薬の服用
  12. 闘病中の方にはとても大切な薬ですが、一部の薬には耳への副作用があります。
    ・結核の治療薬は、音を感じる細胞に障害をもたらし、難聴やめまい、耳鳴りの原因になると言われています。
    ・リウマチの治療薬や利尿薬、抗がん剤も難聴を引き起こすといわれています。

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    <対処方法>

    担当の先生にご相談ください。

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  13. 年々聞こえにくい
  14. ・年齢にともない耳が聞こえにくくなる…これは、内耳や神経が老化することで機能が衰えるためです。程度の違いはありますが、誰にでも起こる現象です。
    50歳代から聞こえにくくなることが多いですが、早い人では30歳代から症状があらわれます。

    ・この場合の難聴は、基本的に失った聴力が回復する事はありません。
    できるだけ長く、音を聴き取れる生活を送るためには日ごろから少しずつ気をつけるとよいでしょう。

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    <予防方法>

    ・大きな音の聞こえる時間を減らす。(大音量のテレビ、パチンコ店、ライブ等)。

    ・生活環境の騒音レベルが高い場合、防音壁や防音シートなどの利用を検討する。

    ・末梢神経の修復を助けるビタミンB12を積極的にとるようにしましょう
    (レバー、あさり、しじみ、さんまなど)。
    市販のビタミン剤を活用することも一つの方法です。
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    *参考URL
    http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=nantyou

    http://www.homemate.co.jp/useful/oukyu_teate/howto/kao/

    http://www.cocokarada.jp/column/qa/0606/02.shtml
    http://www.rouka-manabi.com/expression/ear.html

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