音が聞こえるしくみ
動物は人間に聞こえない音が聞こえたり、子どもとお年寄りでは聞こえる音の高さが違うといわれたり。音って不思議ですよね。
わたしたちは、一体どんなしくみで音を聞いているのでしょうか。
耳の構造
耳はこんな構造をしています。
小さなパーツなのに、迷路のように複雑なつくりなんですね。
※クリックすると拡大します
音とは
音は、音波として物質を振動させることで起こります。
普段の生活では「空気の振動」ですが、水や個体を通しても伝わります。
空中の音速は約340m/s、水中では約1400m/s、鉄の棒では約5000m/s。
実は、空中よりも金属や水中のほうがはるかに早く伝わるのです。
音が聞こえるしくみ
一言でいうと、
「外耳道に音が入る→鼓膜を振動させる→脳に伝わる」
これが音が聞こえる仕組みです。
音があると、鼓膜は常にふるえていることになります。
正確にはこんなルートを使っています。
→
耳の内部の役割
- 外耳…音を集める
- 鼓膜 …音を伝える
- 耳小骨…音を調整(増幅)して伝える
- コルチ器* …音を電気の信号に変える
(内耳液の振動を神経の電気信号に変える) - 基底膜*…音の高低、大小などの性質を読み取る
*
このどこか一つに問題があるだけでも、音を聴くことができません。
耳の内部で、自分でケアできるのは耳掃除くらいのものです。
不調があったらすぐ耳鼻科に、といわれるのも納得ですね。
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- こちらの記事もどうぞ:
- 正しい耳かきとは
- 耳の違和感を解消したい
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参考URL http://chugai-pharm.info/hc/ss/medicine/karada/karada003.html
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~masako/exp/oto/naiyou/seisitu2/tutawari.html
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