正しい耳かきとは
人の身体の中でもとりわけ小さいパーツの耳。
汚れがたまりやすいので、ついつい耳かきを手に取ってしまいますよね。
デリケートな部分なので正しい方法でお手入れしたいものです。
無理は禁物
耳鼻科の先生が口をそろえて言うのは、まず 「無理はしない」 ということです。
力を入れてしまうと「外耳道」という場所を傷つけ、中耳炎になってしまうこともあります。
奥の耳垢を取ろうと奥まで耳かきを入れると、耳あかを奥へ押し込んでしまうことに。
のちのちコイル状になって固まってしまうこともあるそうです… 怖い!
耳垢栓塞(じこうせんそく)という、耳あかが奥に詰まって栓をしてしまう病気もあります。
そもそも耳あかは、基本的には 覗き込んで見える範囲にしか溜まらない ので
奥まで取る必要はありません。
鼓膜の表面から耳の入り口に向かって常に細胞が動いているため、
自然と耳の入り口まで押し出されるんだそうです。
また、小さなお子様はさらに耳が小さくデリケートです。
耳かきではなく 小さな綿棒 を使いましょう。
嫌がったり、多量で掃除が難しい場合は、耳鼻咽喉科の先生にお任せしましょう。
正しい耳かきのポイント
1.奥まで取る必要はない。
耳の入り口から1~2cmの場所まで、が目安です。
2.頻繁に掃除しすぎない。
個人差はありますが、しっかりした耳掃除は「2週間に1回程度で十分」。
3.困ったときは耳鼻咽喉科へ。
もし奥に入ってしまったり、自分で取りきれない場合は耳鼻科に行きましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- こちらの記事もどうぞ:
- 耳かきの種類
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考URL
http://www.kamimura-jibika.or.jp/
http://yama.nikita.jp/media/20120829sx/index.html
ad
関連記事
-
-
耳の病気|耳管狭窄症
耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)とは 耳と外の気圧を調整する耳管の内腔が狭くなって働きが低下す
-
-
耳あかは何のためにあるの?
耳あかってそもそもどんなものなんでしょうか。 実は、まったく無駄なものではなく ちゃんと役割がある
-
-
耳の病気|メニエール病
メニエール病とは めまいと、片耳の耳鳴り、そして難聴の3つが同時に起こる疾患です。 強い吐き気を
-
-
耳の病気|耳管開放症
耳管開放症(じかんかいほうしょう)とは 耳管が開放されたままの状態になり、耳詰まりや自分の
-
-
耳かきのふわふわの毛の役割
耳かきの反対側に付いている、ふわふわの毛「梵天*(ぼんてん)」。 これってなんのためにあるんでしょ
-
-
赤ちゃんの泣き声は「ラ」?
赤ちゃんの泣き声が音楽みたいに聴こえることはありませんか? (それどころではないこともあると思いま
ad
- NEXT
- 耳あかは何のためにあるの?